PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

お義母様の行く先

いつも絵になる倉敷・美観地区


日本滞在の一番の目的は、お義母様の高齢者施設見学でございました。
いつもおとなしくて優しいお義母様は、なんだか素晴らしくプライドの高い方だったことが判明いたしましたので、全財産はたいても豪華高級老人ホームがよかろうと二つほど目星をつけて見学いたしました。


はい、結果大失敗~。


「施設には入りたくない」と腹は決まっているのに、そうはっきり言わず「そうなのよ~、入ったら色々楽よね~」などと言うのでこちらはすっかり踊らされてしまいましたよ。
見学後は、「部屋が狭い」(そりゃ、田舎の一軒家よりはぐっと狭いですが、東京のアパートなんかよりはよっぽど広いです~)「入っている人が”一般人”だった」(あなた誰?)「自由がない」(いえいえ、全くの自由生活ができますよ!)などなど、文句は尽きないようでした。


結局「イヤだ!」というのが本音なのね。
はっきり言ってくれたら良いのに。
生活の不安を口にするから、こちらは良かれと思って不安を取り除こうと最善を尽くしてあげたいと思っていたわけですよ。
でも、「ああ言えばこう言う」のような不毛な言い訳を聞くのも疲れてしまいました。


少しでも楽になるかと、お掃除や家事のヘルパーさんを雇おうとか、デイケアに週2くらい通ってお風呂にいれてもらうとか、お弁当デリバリーサービスを頼もうとか、いろいろな提案がありましたが、全て拒否。
ハッキリ断らないので、予約までこぎつけてもドタキャンでさよなら~😢
ケアマネジャーさんやら周りにもご迷惑かけっぱなしです。


「何もかもイヤならもう野たれ死んでも仕方ないと、私たちの側が腹をくくるしかない!」という結論に達しました。
もちろんお義母様にはそんな覚悟はできておりません。
夫やお義姉様、私たちが覚悟しないとどうにもならない話です。


しかも、良かれと思ったとはいえ、嫌がっているものを強制してこちらの思い通りにするのもおかしな話よね。
結局離れている子ども側の「安心したい」という気持ちが押しつけになっている面もあったのでした。
お義母様の人生、好きなように生きてもらうのが良し。
ゴミ屋敷になろうが、栄養が偏ろうが、風呂ナシ生活で臭くなろうが、本人がそれで幸せなら仕方ない。(ホントに幸せかはわかりませんが。)
たまに訪れるだけの私たちが、こちらの都合で口うるさいことを言うのが間違っているわね。


こんなことでぐずっていられるのも、まだ一人でもどうにかなるからなのよね。
動けなくなっちゃったら否応なしに施設行きしかないし。


この歳になると友人たちも皆似たような体験をしているようで、たくさん参考になる意見も聞かせていただきました。
ハッとしたのは、「サービスを受けたがらないくせに、ぐずぐず不安を訴えてくるのは、本当は子供に一緒に住んでほしいから。」という意見。
そうなのかも!図星だ!


うちのお義母様も、私たちではなく、お義姉様に帰って来てほしいのだわ!
よく聞いていると、それが確信できます。
やっぱり息子より娘なのかしらね。
確かに、夫なんかいても仕事ばかりで忙しそう感を押し出すし、ご飯も作れないし、掃除もしないから全く役に立ちませんからね。
多少性格が合わなくても、お義姉様は家事をしたり、気配りが行き届いておりますから安心感が違いますね。


ちなみに息子の嫁(わたし)は、気が強すぎて怖いので絶対に一緒に住みたくないのでしょうね。
ごめんなさい、お義母様。
でも、それ正解です。


とりあえず、施設入所作戦は失敗に終わり、毎週電話で安否確認の現在でございます。