PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

カオスと極楽

オペラ「ドン・ジョバンニ」@SF War Memorial Opera House
なんだかセットや衣装、時代背景が現代アメリカ混ざってて違和感満載にもかかわらず、
ショー自体はとても良かった♡
ひとえに優秀なオペラ歌手の皆様の実力が出ちゃっていたということでしょう。
オペラは、「女好きの男に酷い目に遭わされる女」みたいな内容が非常に多く、曲も陽気だったり、いい加減クズ男が許されたりして腹立たしいのですが、ジョバンニは最後に地獄に落とされるのでスッキリ☆


こんな素晴らしいオペラを楽しみましたが、この日は「Pride Parade」の日に当たっておりました。
別名「ゲイ・パレード」ともいわれるLGBTをサポートするパレードが全米の都市で開催されます。
好き放題やりたい放題の無法地帯と化すお祭り騒ぎです。
ほぼ裸のような過激な衣装のお嬢様や、おっさんまでもが街を闊歩していて、もうカオス。
メインストリートはパレードのために封鎖されておりますが、その近辺でもいろいろなイベントが行われ、露店もたくさん出ておりました。
そして、マスクもなしだし、人混みはコロナ前に戻っていて歩くのもやっとという状態でオペラハウスにたどり着くのも一苦労でしたよ。
この尋常でない人混みとくれば、もちろんついて回るのが喧嘩と警察と救急車。
銃撃だって起こり得るアメリカですからね。


いつもは夫がショーの終わりに迎えに来てくれて、SFでお食事などして帰りますが、今回は複雑な道路規制などで危険回避のために往きも帰りも電車にしました。
帰りはホントに酷くて、駅までの道中が永遠に感じましたよ。
突然民衆が向かいからスゴイ勢いで走って逃げてくるので、訳も分からず私たちも逃げました。今思うと可笑しいです。。。が、その時は真剣よ。
駅も野球試合終わりの水道橋とか御茶ノ水のような状態で、ホームに人が入れないくらい。
いつもスキスキのBartがギュウギュウよ。
しかも、オペラ帰りの正装組と、ほぼ裸みたいなパレード組が、ともに押し流されて行くというコント状態。


しか~し!日本の満員電車に揺られて通勤していた私を侮るでない。
「これは次の電車に乗れないね。一本逃して待つか。」と怯える次男の手を引っ張って、余裕で乗り込む母でありました。
こんなの一本逃したって、次から次へと人が来るんだからずっと同じなのよ。
逃してたら永遠に乗れなくなるわよ~!


そして、日本と大きく違うのが、アメリカ人のお行儀のよさ。
こういう時は急にいつもと逆転して、とても紳士淑女な彼ら。
「押してはダメよ~。くっつかないで。もう乗れないから後の電車にしましょうね~。」などとみんなで声を掛け合って、結構余裕な車内なのでした。
私から見れば「みんな、まだまだ乗れるわよ~。」ってくらいでしたが、パーソナルスペースの感覚が違うのか、なるべく他人に触らぬように遠慮がちなド派手な格好の人々。
外見と行動がちぐはぐですね。
でも、車内でマリファナ吸ってる人もいたけどね~。臭いったらありゃしない。
マリファナ吸えるくらいスペースが余ってるってことです。


そんなこんなで駅について、お迎えに来てくれた夫の車でやっと一息。
家に着いたらすぐにお風呂入って、夫が作っておいてくれたビーフシチューをいただきました♪
極楽極楽♡