PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

罰当たりな記

昔は退屈に思えたこんな景色も、なぜかホッとする景色に変化してまいりました。


義父の法事の段取りをうかがいにお寺さんへ行った時、最近のお寺事情をお聞きしました。
もう後を継ぐ者がいないお寺が続出で、1つのお寺が他のお寺を支店のようにしてお坊さんも一人であちこちのお寺を仕切っているそうです。
もう宗派がどうのこうのと言っているヒマなどなく、どんな宗派でも受け入れているそうですよ。
なんか、自由になって逆にいいなあ~、なんて。


義両親は「先祖代々のお墓を祀るのが当然」というカルチャーですが、少子化で過疎化だもの。だれも祀ってなんかくれなくなってしまいます。
お義父様は当時としては珍しい一人っ子で、うちの夫が唯一の男子で、私たちの子供しか後継ぎがおりませんが、当の子供達は「後継ぎって何~?」状態です。
今のうちに!という勢いで墓じまい決定!
しかし、自分の家の敷地内に代々のお墓があったりする田舎のお話。
考えるだけでもクラクラします。
大金を積んでお寺にお願いすることにしました。


お寺ってボロイ商売よね。だって何でも「言い値」だもの。
ちょっとしたことにでも数十万円の料金が発生して初めの見積もりの数倍に膨れ上がるわ。
あのバカ高い「戒名代」って何なのよ。
滝沢カレンちゃんにあだ名でもつけてもらいなさいよ。
御位牌を祀っていただくのも人数によって百万円単位で違うなんて。
もう、私もお寺経営したくなりますわ。
という、私の父方の祖父もお坊さんで、上野にお寺があるのですよ。ははは。
不信心な父は長男なのに継ぎませんでした。残念。
きっと修行が嫌だったに違いない。


まあ、お金で義母の心の平安を買っているのだと思って言いなりになるしかありません。
ここでは交渉なんて出る幕ありませんね。
父以上に不信心なワタクシは、死んだらカンケーない!と思っているので、長男はサンディエゴの海に骨を撒いてくれると言っております。
安上がりでいいでしょう。
残された者は心の中で偲んでくれることでしょう。


もう入るお墓がなくなった夫も、巻き添えで太平洋の魚のエサとなります。
こうして生態系は食物連鎖で保たれて行くのです。
ありがたや。