PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

AI化なのか?日本のロボット人間

日本に発つ日の朝焼けで、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。


私の新年は、ボロボロの状態で迎えました。
というか、眠りこけていたので元旦は「無」。
無きに等しい新年の初日を過ごしたのでした。


東京で到着の日から連日どんちゃん騒ぎのパーティー三昧の後、睡眠不足が蓄積したまま夫の実家へ行き義両親孝行し、大晦日に東京に戻り、元旦のフライトでシカゴに帰ったのでもうグダグダ。
でも、楽しくて充実して凝縮して超弾丸スケジュールの日本、最高でした。


やはり日本はサービスが行き届いていて、何をするにも安心していられます。
マニュアルが徹底されているのか、多少のロボット感はありますが、コンビニでもレストランでもデパートでも交通機関でも効率が良くてミスが少ないですね。
帰省ラッシュ中なので夫の実家に行く新幹線のチケットを事前にオンラインで予約しておりましたが、東京で全く問題なくスムーズに発券され、「素晴らしい~!」と感動。
アメリカですと、「ホントに予約できてるのかな~。何事もなく発券してくれるのかな~。」など、チケットを受け取るまで不安がよぎります。
でも、今時アメリカでは何事もE-Ticketが主流で現物を受け取ることも少なくなっていますから不便はありませんが。


逆に何故、日本はいつまでも切符の現物を使わせとるんじゃ!という事態に遭遇してしまいましたよ。
新幹線での帰り道、お約束のお弁当と憧れのスジャータ(あまおう味も堪能!)と富士山を楽しんで、東京駅に到着すると、長男の切符がない!
何もかもひっくり返して見ましたが、どこにもない!
完璧に失くしていましたね。お弁当のごみと一緒に捨てちゃったのかも。
「改札で事情を話しましょう。」と、アメリカ感覚で気軽に駅員様に予約の紙とレシートを見せながら不正乗車ではないことを証明しつつ説明。
ここで登場!女性駅員のロボット対応。


現物をお持ちいただかないと改札を通すことはできかねます。
では、どうすればよいのでしょうか。
もう一度切符を買っていただくしかありません。
しかし、お金を払っている証拠もありますし、現実に乗車駅では改札を通っています。車内と乗車駅にも確認してください。
確認しましたが、社内の清掃は終わっているそうです。乗車駅には確認しても意味がありません。
では、私たちが自分でゴミ箱を確認しに行きます。
もう焼却に回していますのでできません。
切符を失くしたことは申し訳ありません。しかし、不正に乗車しようとしたわけではありません。ペナルティがあるにしてももう一度買いなおすのは納得いきません
切符がないと出ることはできないという規則になっております。
では、上の人とお話ししたいので呼んでいただけますか。
少々お待ちください。


この取り付く島もない駅員と30分もやり取りしたのに、さらに30分待たされる。
二人の男性駅員登場。事情をまた一から説明する。


二人の前で荷物や上着のポケットなどもすべて開けて確認していただきましたが
「切符は有価証券扱いなので、現物がないとお通しすることはできないのです。切符がどこからか出てきたら手数料を差し引いて返金することは可能です。」
の一点張りでいくら話しても全然進展しません。
有価証券、有価証券って馬鹿の一つ覚えか!その位の意味わかるわ!


もうこちらも意地でも買いなおしたくなくなってきました。
冷静に話している夫の横からとうとう私も口を挟んでしまいましたよ。
「よくわかりました。納得いきませんが、駅から出していただけないということなので息子を置いていきますのでどうぞよろしくお願いします。私たちは切符があるので出させていただきます。」
そして長男も
「僕、ここに住みます。」
夫と次男は「ここで変なこと言い出さないでくれ」という顔で見ておりました。


すると、30分ほどたって黙っていたもう一人の駅員が
「では、明日アメリカにお帰りということなので、所定の用紙に記入いただいて、今日は一度同じクレジットカードで買いなおししていただき、クレジットカード会社とやり取りした後に本当にこのカードで支払いがされたと証明されたら口座の方に手数料(660円)後の金額を返金させていただくというのはいかがでしょうか。」
と、訳の分からぬ提案をしてきました。
レシートだって予約票だってあるし、クレジットカード会社と話す以前に支払っているのは一目瞭然じゃないの。
しかも聞けば、手続きには3か月ほどかかるそう。
そんなにカード会社と話したければ話せば!ダイナースさん、どうぞよろしく!という気持ちになって案内された窓口に行きました。


新たな窓口の人にまたまた事情を説明する夫。本当に落ち着いていて恐れ入ります。
待っている私は
「初めから罰金660円ですって言えばいいのにこんなに時間を無駄にしてバカなのか。」と息子と話しておりました。
初めての日本的融通利かないロボット対応にただただ驚く長男。
「各自が自分の頭を使え!困っている人を助けるという気持ちがなさすぎる!こっちだって切符失くして焦っているのに何の同情も見せずにどうにかしてあげようという心がない!アメリカだったら『Oh, so sorry for that. I will check it.』とか言ってレシート見たらその場で出してくれるよ!」


で、結論は「お許しが出て無罪放免。」
時間を返してよ~!
窓口の人が、「あちらではそう言われたかもしれませんが、今回は悪質な故意ではないので仮の切符をお渡しするのでこれで出てください。」と言ってくれたそう。


これってJRの筋書きなの?なんなの?この時間の浪費は懲らしめだったの?
暴れたもの勝ちなの?時間が無かったりおとなしくて払ってしまう人はどうなるの?
最初の改札の女性駅員が、「その対応手続きはこちらの窓口になっておりますので、そこで事情を説明してください」と案内すればよかったんじゃないの?


規則やマニュアル通りにしか動けない人間を製造している日本を実感した出来事でした。
誰のせいとも言えませんが、まあ強いて言えば、教育のせい?
規則通りにレールに乗っていけば安全に生活できる社会で、頭を使うことを忘れちゃったのね。というか、ヘンに頭を使って自主性を発揮すると怒られるのかもね~。


もう、さっさと航空チケットのようにスマホに入れられるE-Ticketにしてください、JRさん。


でも、その他のスムーズさはどこにも負けない素晴らしさでした。(おまけフォロー)
日本、大好きです。