PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

白熱ミーティング

真っ黒でお顔が見えない、ご近所犬Max君 2歳。


昨夜はコンドミニアムの選挙ミーティングでグッタリ。
美味しい白ワインを飲み続けてしまって酔っ払いでした。
お酒を飲まないわたくしが、飲まずにはいられない程の白熱の会議だったとご想像ください。


グループメッセージで「今日よね?行くわよね?」と確認もされ、お隣様も早々といらしていて、結構はじめから喧嘩腰。
もう、全員キャラが濃すぎて地味めな日本人にはムリ~!
さすが、アメリカの「メーデー」中心地のシカゴでございます。


日本のマンション管理組合とはぜ~んぜん違います。断言。
日本のヤツは「学級会」って感じで、係の仕事決めやら報告やら事務的なことを冷静に話しそうですが(想像です)、アメリカのは「喧嘩」。
もう、途中からみんな怒鳴り合っちゃって、だれが何を言っているんだかサッパリ。
お隣に座っていた冷静そうなご婦人と見合わせて「やれやれ、なんのこっちゃ」ポーズのしっぱなしでした。このご婦人がワタクシに「あなた、このコンドミニアムが幼稚園かなにかに見えるでしょ?」と囁くので、「動物園に見えてますよ。」と答えました。


くれぐれも忘れないようにしたいのは、会議の目的は候補者に「何のために立候補したのか。コンドをよりよくするあなたのビジョンは何か。」を聞くことです。


会議を仕切っている現在の役員のオジサマも、とても苦労しておられました。
でも頑張っておりましたよ。
住民から候補者への質疑応答なんて、全く誰も人の話を聞かず、何回も「それは質問なのか?コメントなのか?苦情なのか?」とヤジられてもたじろがず。
それぞれが人の話をさえぎるし、質問しといて候補者に答えさせず、自分の話を延々と。
候補者も「なぜこの人が私をいじめる質問を繰り返すのかわかっていますよ。」などと余計なことを言うし。
「私は引っ越してきて2年目ですが、こんなに皆が怒鳴り合う場だとは想像しておらず残念ですが。。」と始めた方は、冷静なのかと思いきや、その後が長い文句の羅列。


唯一ずっと冷静さを保って発言していたインテリアデザイナーのご婦人は素晴らしかったです。あと、我がご近所チームの一員である不動産ビジネスのアイリーンちゃん。この二人だけが個人的都合ではない会議の意に沿った建設的、理性的な意見を述べておりましたね。仕事柄なのでしょうかね。


面白かったのは、議題がコンド運営のことというよりも「近隣のコンドに対抗して不動産価値をいかにして上げるか」ということに重点が置かれていたこと。財産の価値を上げる。大切なことです。日本人の私なんて「それは不動産屋の仕事じゃないのかい。」と人任せにしてしまうところですが、こちらでは「私はコンドのオーナーです!」という責任感も携えて、気恥ずかしいお金の話もバンバン出ます。堂々1位の最重要課題にあげられておりました。
どちらかというと、「運営のことは外注で運営会社に任せているので私たちの問題ではないわ。」といった、事務仕事は「下僕」の仕事のような立ち位置。お金で解決するんだからちゃんとやってよねって感じ。


あと最後に、あれだけ怒鳴り合ってけんか腰のみなさまが、一人の「色々ありますが、今までの役員の方々の献身的なご苦労に感謝しております。これからも住民が一致団結して
より良いコミュニティを作り上げていきましょう。よろしくお願いいたします。」という発言でパチパチ拍手と握手でにこやかに会議を〆るこの不思議。
皆がそれぞれ和やかに握手しておりましたよ。


これ、アメリカあるあるなのかも。
夫がNYの会社にいた時の会議は、いつもゴリゴリに追い詰めて責めて怒鳴って、ニコニコ握手で解散。
次回会っても「ハ~イ!」なんて明るいアメリカ人。
よく恥ずかしげもなく、、、と、絶句しますが、羨ましくもあります。


でも、西海岸はもっとアジアっぽいかもしれませんね。
こんな状況なかったもの。