PG Queen America☆★☆




徒然なるままの50代女性がすなる日記といふもの。

芸術の秋 Part 2


サンフランシスコオペラのシーズン開幕❤️

オープニングの「トゥーランドット」、鑑賞して参りました。


舞台は華やかで、カラフ役の男性の歌声も素晴らしかったです。

召使いリュウのソプラノもビロードの様な滑らかな優しさで素敵!

唯一トゥーランドット姫だけが、、、、、。

お婆さんかよ!な歌声。


ストーリー

舞台は中国。(めちゃくちゃ偏見に満ちた解釈の中国です。作者イタリアンのプッチーニですからね。)

男嫌いの超残忍な姫トゥーランドットは、求婚者達に難解な謎解きを課して不正解させ、次々と処刑。

亡国の王子カラフは処刑の混乱の中、かつての王である父と再会。

召使いだったリュウも王を見捨てず未だ仕えてくれていた。

その理由を尋ねると、「昔宮廷で、貴方が私に微笑みかけて下さったから。」

なんと健気なリュウ!

そこでこの非情な姫はどんなやつだ!とカラフはトゥーランドットを見てみると

瞬殺!で 恋に落ちました。(イタリアンかよ!軽いんだよ!)

皆が止めるのを振り払い、サッサと求婚に名乗りを上げ、3問のクイズもスラスラ解いてしまいます。

でも、超ワガママ娘のトゥーランドット、結婚を断固拒否!

クイズ解いたじゃーん。あれは何だったの〜?

では、と カラフは「誰も知らない私の名前を、夜明けまでに言えたら お望み通り命を差し出そう。」

なんて自信満々でカッコつけます。

トゥーランドットは北京中の者に夜が明ける前に彼の名前を調べ上げろ!とお達しを。

命が懸かっているので皆血眼になって調べます。

ここのカラフの有名なアリア「誰も寝てはならぬ」は圧巻‼️

お父さん王とリュウが捕まってしまいます。

リュウは王を庇って「私しか彼の名前を知りません。でも絶対言いません!」

どんな拷問にも耐えます。

トゥーランドットが尋ねると、「彼への愛の力が私を強くするのです。」

結局リュウは自害してしまいました。

彼女の死に皆深く感じ入り、皆哀しみに打ちひしがれ去っていきます。

二人きりになったカラフとトゥーランドット。

スゴイ展開で、カラフは強引にトゥーランドットの唇を奪います!!!!!

イタリアンですね。完全に。

でも、ガンコちゃんな姫は未だ拒否っています。

「もう私の負けは分かったから名前を隠したまま去りなさい。」

なんて約束破りもいいとこ、な対応。

女に関して絶対引き下がらない、イタリアンバリバリ入ってるカラフは

「私の名前はカラフ!」なんて教えちゃいます。傲慢こいてるんですね。

トゥーランドットは「ハイ聞きました〜!」とばかりにカラフを連れて王宮へ。

皇帝パパに「この人の名前知ってます〜!」

「それは、、、、、愛です!キリッ」

二人は結婚。

めでたしめでたし。


えー⁉︎

突っ込みどころ満載ですね。

リュウの死は無駄死になの?

結局本当の愛を持っていたのはリュウだけよねー。

コレが現実なのね。リアリティに溢れた作品だわ。


ま、昔の大衆演芸のオペラですからね。

しかもプッチーニは未完成で亡くなり、弟子かなんかが適当に完成させてるし。


でも舞台セットや歌は素晴らしかったです❤️

オペラハウスの上流階級社交界の雰囲気も◎。

ロイヤルファミリーか映画か?の様なタキシードやドレスや奇抜な帽子や手袋、ティアラ!

何でもアリのアメリカン、大好きです。


寄付の欄にも1億円以上とかゾロゾロ名前が。1千万円以上なんて千円の間違えかの様な扱いです。

アメリカ経済、まだ期待して大丈夫ですかね。

頼みますよ〜。